ゴキブリの実害

●病原体の運び屋:ゴキブリからは、コレラ菌・赤痢菌・サルモネラ菌・ボツリヌス菌・大腸菌などの病原菌が見つかっており、食中毒の重要な原因です。ゴキブリはトイレや下水溝などを歩き回り、浄化槽などに住み着き、調理場や食物の保存場所などに食べ物を求めて出没します。つまり、病原菌などで汚染されている場所と私たち人間の生活場所を往復しているのです。
●アレルギー抗体:ゴキブリは強力なアレルゲンを産生しており、チャバネゴキブリからは、喘息の一因となるアレルゲンが少なくとも29種類検出されています。アレルギーの症状は、くしゃみと鼻水・皮膚や眼への刺激が多く、呼吸困難もあります。
●食害と汚染:ゴキブリは、生き物の死骸から汚物、垢や建材、衣類にいたるまでありとあらゆるものを食べる雑食性の生物です。また、糞や尿を撒き散らす事もあります。ゴキブリの尿は、かかるとなかなか取れず、濃い茶色で、血液のような色をしていますので、非常に汚染物質となります。
●食品・飲料のゴキブリ混入:飲食店などでゴキブリの個体が多くなると、それに比例してゴキブリの混入も増えてしまいます。チャバネゴキブリのように小型の種類の増殖スピードはかなり速いので、飲食店や食品工場での定着増殖の危険はかなり大きいと思われます。
●悪臭;ゴキブリには独特の悪臭があります。この悪臭は、発生数があまりにも多くなると建物の外へ漂っていく場合さえあるそうです。