日本で見かけるゴキブリの主な種類

●チャバネゴキブリ:最もよく見かける種類です。体表や腸内に細菌をつけて食器や食品の上を歩くので、感染症を媒介するおそれがあります。ガス台の下・台所・冷蔵庫・食器棚の裏・引き出しの中など、どこにでも生息します。行動は夜行性で、特有の異臭を放ち、暖かいところを求めて家電製品やOA機器などに侵入し漏電や故障の原因になることもあります。メスは卵の入った袋を持ち歩き、ふ化する頃に生育に適した所に産み落とします。
●クロゴキブリ:成虫の体長は30~38mmに達する大型種で、アメリカ南部、中国などに分布し、日本へは中国南部から移住したと考えられています。一般住宅に多く、黒光りした大型種で、主婦に嫌われる代表的な種類です。フンに集合フェロモンがあり、フンの集積場=コロニー(巣)となっています1個の卵鞘から25匹ほど産まれますが、メスは卵鞘をかなり適当に産み落とします。
●ワモンゴキブリ:屋内性のゴキブリではもっとも大型種です。寒さに弱く、20℃以下では活動できません。日本では九州南部から南西諸島や沖縄に分布していましたが、近年は家庭暖房の発達で全国的に屋内で見られるようになり、少ないながらも北海道でも記録されています。
●ヤマトゴキブリ:日本の土着害中種で、近年は日本中で見かけられ、中国や韓国でも害虫として知られています。一般住宅に生息しますが、住宅付近の雑木林の樹液でも生活できる半屋外生息種です。